ラテン・グラミー賞(ラテン・グラミーしょう、西:Premios Grammy Latinos)は、アメリカ合衆国で開催されるラテン・ミュージックによるグラミー賞。音楽産業において、優れたラテン・ミュージックの作品を創り上げたクリエイターの業績を讃え、業界全体の振興と支援を目的とする賞。1997年にグラミー賞を運営する組織、ザ・レコーディング・アカデミーが、アメリカにおけるヒスパニック人口の増加によるラテン・ミュージックの影響力の増大、ジャンルの多様化に対応するため、新たにザ・ラテン・レコーディング・アカデミーを設立。
この設立により、2000年にグラミー賞の延長として第1回ラテン・グラミー賞が開催された。授賞式は当初CBSで放映されたが、現在はスペイン語系放送局ユニビジョンにより、全世界およそ80カ国に放送されている。ラテン・グラミー賞のトロフィーはグラミー賞のトロフィーと同じ形のグラモフォン。
過去の受賞者には、ジャスティン・ビーバー、サンタナ、リッキー・マーティン、クリスティーナ・アギレラ、ウィル・アイ・アム、シャキーラ、ネリー・ファータド、エンリケ・イグレシアス等、日本でも広く知られているアーティストが名を連ねている。
開催地一覧
- 2000年:ステイプルズ・センター
- 2001年、2004年、2005年:シュライン・オーディトリアム
- 2002年:コダック・シアター
- 2003年:アメリカン・エアラインズ・アリーナ
- 2006年:マディソン・スクエア・ガーデン
- 2007年・2009-2013年:マンダレイ・ベイ・イベント・センター
- 2008年:トヨタセンター
- 2014・15年:MGMグランド・ガーデン・アリーナ
- 2016年:T-モバイル・アリーナ
- 2017・18年:MGMグランド・ガーデン・アリーナ
出身国別の受賞アーティスト数
日本におけるラテン・グラミー賞
- 2010年、第11回ラテン・グラミー賞において、フアン・ルイス・ゲラのシングル、Bachata en Fukuoka("福岡でバチャータを"の意味)が最優秀トロピカル・ソング部門にて受賞。この曲は本人がコンサートで福岡を訪れたときの経験をもとに作曲された。曲中に「コンニチハ」「アリガトウゴザイマス」といった言葉が歌われている。
- 2013年、ドラコ・ロサのアルバム"VIDA"を手掛けた日本人のレコーディング・エンジニアSadaharu Yagiが、第14回ラテン・グラミー賞の年間最優秀アルバム部門で、日本人初の受賞を果たしている。。また、Sadaharu Yagiは本家の第56回グラミー賞も受賞している。
脚注
関連項目
- (ラテン・グラミー賞)パーソン・オブ・ザ・イヤー
- グラミー賞
- 音楽に関する賞
外部リンク
- ラテン・グラミー公式サイト




