クシー家(仏: Maison de Coucy)は、フランス、ピカルディーのクシーを領した貴族の家系。
概要
975年にランス大司教がその所領をブロワ伯ウード1世に割譲した。このウード1世がクシーの初代領主とされる。1059年にはオーブリー・ド・クシーがノジャン=ス=クシーのベネディクト会修道院を建立した。12世紀のアンゲラン1世以降14世紀まで男系子孫によりクシーとそれに付随する領地が継承された。アンゲラン1世の息子トマは母方よりマルルおよびラ・フェールを相続し、クシー家の領地に加えた。1223年にはアンゲラン3世は7年かけてクシーに城を大規模に改築した。1340年に生まれたアンゲラン7世は捕虜としてイングランドにあった間に、イングランド王エドワード3世の娘イザベラと結婚した。しかしそのイザベラとも、2度目の妻イザベル・ド・ロレーヌとの間にも男子を儲けることができず、アンゲラン7世が1397年に死去した後は長女マリーが継承したものの、マリーは所領の大半をオルレアン公ルイに売却し、クシー家は断絶した。
系図
脚注
参考文献
- バーバラ・W・タックマン、徳永守儀 訳 『遠い鏡』 朝日出版社、2013年




