震災紀念堂(しんさいきねんどう)は、岐阜県岐阜市若宮町2丁目10番地にある慰霊施設。
1891年(明治24年)に発生した濃尾地震の犠牲者を慰霊する施設であり、管理は宗教法人紀念堂。仏教(浄土真宗)により祭祀されている。
歴史
1891年(明治24年)10月28日に岐阜県本巣郡西根尾村(現・本巣市)を震源地として発生した濃尾地震は、岐阜県内だけで約5,000人が犠牲となった。この犠牲者を慰霊、及び地震当時の状況を後世に伝える施設として、衆議院議員で元真宗大谷派僧侶の天野若円が中心となり、1893年(明治26年)10月27日に震災紀念堂が建立された。建設費は全国からの寄付金で賄われた。
2017年(平成29年)時点で建物の管理は天野若円の子孫が行っており、祥月命日(地震発生日の10月28日)と月命日には法要が行われている。2010年(平成22年)からは祥月命日の法要後、濃尾震災紀念堂保存機構主催の講演会も開かれている。
建築
建物は入母屋造、正面は唐破風造。外観、内部とも浄土真宗本堂形式に基づいている。本尊は阿弥陀如来像。2006年(平成18年)8月3日には国の登録有形文化財に登録された。
交通アクセス
- JR岐阜駅バスターミナル(岐阜駅隣接)または名鉄岐阜のりば(名鉄岐阜駅隣接)から岐阜バスに乗車、「柳ヶ瀬」バス停下車、徒歩約5分。
脚注
関連項目
- 岐阜県の登録有形文化財一覧
外部リンク
- 震災紀念堂 - 文化遺産オンライン(文化庁)
- 震災紀念堂 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- 震災紀念堂 - 岐阜県




