しし座γ星は、しし座の恒星にある2等星で、γ1星とγ2星からなる連星である。固有名はアルギエバ(Algieba)。
概要
橙色の巨星である主星と黄色巨星の伴星からなる実視連星(二重星)であり、その美しさと小規模の天体望遠鏡でも手軽に観測できることから、天文家たちにも人気の高い恒星である。
現在は約5秒離れており(1秒は約40天文単位に相当)、軌道長半径4.24秒・離心率0.84の細長い楕円軌道を510年周期で公転している。
また、しし座流星群の放射点が近いことでも知られる。
名称
固有名のアルギエバまたはアルジェバ(Algieba) は、アラビア語で「額(ひたい)」を意味する الجبهة (al-jabha) に由来する。これは元々、同じしし座のレグルス、η星、この星、ζ星で構成する月宿に付けられた名前であった。2016年7月20日に国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Algieba をしし座γ1星(= しし座γ星A)の固有名として正式に承認した。
アルゲイバ(Algeiba)、Al Giebaともいわれる。
惑星系
2009年11月6日にしし座γ1星に太陽系外惑星しし座γ星bが発見された。
脚注
注釈
出典
関連項目
- 明るい恒星の一覧
- 連星
外部リンク
- Massarotti, A.; Latham, D.W.; Stefanik, R.P.; Fogel, J. (January 2008). “Rotational and radial velocities for a sample of 761 Hipparcos giants and the role of binarity.”. Astronomical Journal 135: 209-231. Bibcode: 2008AJ....135..209M. doi:10.1088/0004-6256/135/1/209.
- van Leeuwen, F. (November 2007). “Validation of the new Hipparcos reduction”. Astronomy and Astrophysics 474 (2): 653–664. Bibcode: 2007A&A...474..653V. doi:10.1051/0004-6361:20078357.
- 太陽系外惑星エンサイクロペディア




