ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン(英: Bullet for My Valentine)は、ウェールズ出身のヘヴィメタル・バンド。略称は「BFMV」。

2000年代以降の新世代メタルグループとして台頭した、同国を代表するメタルバンド。欧州専門誌主催の各賞を数多く受賞した実績をもつ。

来歴

1998年に結成し、「12 Pints of my Girl Friends Blood」「Jeff Killed John」「Opportunity in Chicago」といった改名を経て、2003年から「ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン」として活動開始。

2004年に本国イギリスで発表したミニ・アルバムが高い評価を受け、2005年にデビューアルバム『ザ・ポイズン - The Poison』を発売。同年のロックフェス『サマーソニック』への出演で初の日本公演を行う。

2008年1月、2ndアルバム『スクリーム・エイム・ファイア - Scream Aim Fire』をリリース。前作『ザ・ポイズン』のセールス記録を大幅に塗り替える作品となった。5月にはプロテスト・ザ・ヒーローをサポートバンドに迎え、日本ツアー『BULLET FOR MY VALENTINE Japan Tour 2008』を開催。および10月にHR/HMフェス『LOUD PARK 08』に出演。

2010年4月、3rdアルバム『フィーヴァー - Fever』をリリース。同年9月1日・2日、スペシャルゲストにブリング・ミー・ザ・ホライズン 、サポートアクトにキャンサー・バッツを迎えて来日公演を行う。

2013年2月、4thアルバム『テンパー・テンパー - Temper Temper』をリリース。3月8日には約3年ぶりに来日公演を行う。同年、サマーソニック2013に出演。

2014年2月から3月にかけてヨーロッパツアーを開催。日本のバンド「coldrain」がサポートアクトとして同行。

2015年、5thアルバム『ヴェノム - Venom』をリリース。

2016年、4月に来日公演 および8月のロックフェス『サマーソニック 2016』に出演。

2018年、6thアルバム『グラヴィティ - Gravity』をリリース。

音楽性と影響

「アイアン・メイデン」や「メタリカ」「パンテラ」といった、ヘヴィメタル・バンドからの影響を前面に出した独特な音楽性を持つ。 他には「アナイアレイター」「マシーン・ヘッド」「セパルトゥラ」「AC/DC」「ガンズ・アンド・ローゼズ」「テスタメント」「スタック・モジョ」「コーン」「スレイヤー」「ジューダス・プリースト」「メガデス」「アリス・イン・チェインズ」「ニルヴァーナ」「レッド・ツェッペリン」「ディープ・パープル」「ブラック・サバス」 からの影響を語っている。マット・タックはインタビューで「ブルース・スプリングスティーン」「ボブ・シーガー」「ボブ・ディラン」から作曲面で影響を受けたと述べている。

メンバー

現ラインナップ

  • マット・タック (Matthew "Matt" Tuck、1980年1月20日 ) - ボーカル/ギター (1998- )
    • バンドの歌詞は主に彼が手がけた架空の物語や、自らの喉のトラブルを唄った『デリヴァー・アス・フロム・イーヴィル』等、メンバーの実体験を中心としている。
    • インタビュー等の発言から生意気で好戦的なイメージを持たれているが、実際は控えめで大らかな性格らしく「僕を怒らせたかったら余程酷い事をしなければならない」と語っている。メンバーの中では酒もあまり飲まない(パッジに言わせれば「稀に酔った時は手が付けられない」らしい)。
  • マイケル "パッジ" パジェット (Michael "Padge" Paget、1978年9月12日 ) - ギター (1998- )
    • 前衛的なギタープレイを信条としており、『スクリーム・エイム・ファイア』収録曲では度々活躍している。バンドでは最年長なのもあって、他のメンバーの相談相手になる事も多いという。
    • 使用機材であるESP Michael Padget Vはかつてデイヴ・ムステインのシグネイチャーモデルであったDV8をモチーフにしている。
  • ジェイミー・マティアス (Jamie Mathias、1990年4月10日 ) - ベース/ボーカル (2015- )
  • ジェイソン・ボウルド (Jason Bowld ) - ドラムス (サポート2016, 正規2017- )

旧メンバー

  • ニック・クランドル (Nick Crandle) - ベース (1998-2003) - 前身バンドまで在籍
  • ジェイ・ジェイムズ (Jason "Jay" James、1981年1月13日) - ベース/ボーカル (2003-2015)
    • スタジオアルバムにおけるボーカルは全てマットのものだが、ライヴでは一部のボーカルを彼が担当。特に、マットが喉を痛めてからは更にそのパートが多くなる。パッジとは喧嘩仲間。2015年に脱退。
  • マイケル "ムース" トーマス (Michael "Moose" Thomas、1981年6月4日) - ドラムス (1998–2016)

ディスコグラフィ

アルバム

シングル

  • Hand of Blood/4 Words (To Choke Upon) (2005年5月10日)
  • Suffocating Under Words of Sorrow (What Can I Do) (2005年9月19日)
  • All These Things I Hate (Revolve Around Me) (2006年2月3日)
  • Tears Don't Fall (2006年6月17日)
  • Scream Aim Fire (2007年12月18日)
  • Hearts Burst into Fire (2008年3月31日)
  • Waking the Demon (2008年4月25日)
  • Your Betrayal (2010年3月2日)
  • The Last Fight (2010年4月17日)
  • Bittersweet Memories (2010年12月14日)
  • Fever (2011年3月21日)
  • Temper Temper (2012年10月22日)
  • Riot (2012年12月17日)
  • P.O.W (2013年6月17日)
  • Breaking Point (2013年8月12日)
  • Raising Hell (2013年11月18日)
  • No Way Out (2015年5月18日)
  • You Want a Battle? (2015年8月29日)
  • Don't Need You (2016年11月7日)
  • Over It (2018年4月25日)

EP

  • Bullet for My Valentine (2004年11月15日)
  • Hand of Blood (2005年8月22日)
  • Hand of Blood: Live at Brixton (2006年10月20日)
  • Rare Cuts (2007年8月8日)
  • Live From Kingston (2015年10月16日)

DVD

  • The Poison: Live at Brixton (2006年10月30日)
  • Scream Aim Fire: Live at London Alexandria (2009年5月1日)
  • Live From Brixton: Chapter Two (2017年7月)

出典

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • Bullet for My Valentine - Myspace

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