内在性膜タンパク質とは、細胞膜の脂質二重膜に存在するタンパク質で、細胞内外のシグナル伝達や分子の輸送などの機能を担っています。
【特徴】
- 生体膜を貫通している、または膜に強固に結合しているタンパク質
- 構造上は膜貫通α-へリックスやβ-バレル構造を有している
- 疎水性が非常に高く、水中で凝集および沈殿する
- 抽出には界面活性剤や非極性溶媒を必要とする
【役割】
- イオン、栄養素など生命維持に必要な物質を運搬する
- ホルモン、光、熱、音などの感覚受容器と言われる細胞外情報の高感度センサーなどがある
- 細胞外のシグナルを捕える受容体
- 細胞膜を介して物質の出入を担うチャネル
- 細胞同士の結合に関わる接着分子
【構造】
- 膜全体を覆っている
- 疎水性領域は、膜の両側に伸び、細胞質と細胞外溶液に接する
- 疎水性部位領域は、コイル状のアミノ酸群(α-ヘリックスまたはβ-バレル)で構成される




